オヤヂィの独言

限りある時間の中でゆっくりと・・・

熟年・リターンライダー

つい先日、ラジオであるタレントさんがバイクの教習所へ通っていることを話していた。このタレントさんは若い方でない、立派な中年か。

大型自動二輪の免許が教習所で取得出来るようになったのは1996年らしい(グーグルによる)それまでは試験場にて一発試験、いわゆる「限定解除」。

もっともそれ以前、オヤヂィがまだとても可愛い(?)高校生の頃は教習所で自動二輪の免許が取得できていた。(当時は小型免許はあったが、中型大型のくくりがなく自動二輪といえば何CCの大型バイクでもOK)

暴走族対策と記憶しているが(違ったらごめんなさい)、教習所で取得出来る免許はそれまでと大きく変わり400CCまでとなり、それより大型は試験場の一発試験となった。

当時は可愛い(まだ言うか)高校生。時間はあるがお金なく自動二輪を断念。周りの免許を取得した友人を羨ましく思っていた。

で、やはりバイクに乗りたくて免許を取得したいと思ったのは18歳で車の免許を取得した2年後の20歳。この時は当然中型免許。そしてその2年後、どうしても大型バイクに乗りたくて「限定解除」に挑戦することになる。

オヤヂィがどうしても乗りたいと思ったには切っ掛けがある。中型免許を取得し250CCの中古を購入、それからお金を貯めてやっと400CCのバイクを購入した年の夏、北海道にツーリングに出かけた。当時はすでに社会人、夏休みと有給をあわせ1週間の休みをもらい、寝袋・テントを積みいざ貧乏ツーリングに出発。(言うまでも無いが一人ツーリング)

この時のバイクはヤマハのXJ400D、4本マフラー。(唯一、ナナハン気分に浸れるバイクとして人気のあったバイク)

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ナナハン気分に浸れる事は浸れる?と思うようにしたのだがやはり400CC。パワーが違う。ツーリング中に750CCを操るラーダーと頻繁に遭遇。羨ましさがつのり、やっぱり大型に乗りたいという気持ちが強くなったことが起因。

北海道ツーリングを終え、そこから試験場通いが始まる。挑戦する試験場は鮫洲(東京)。当時の一発試験合格率は3%と言われていたが100人受けても合格者0という事が何度もあり、平均20回などと囁かれる時代。

試験場はやはり混んでいて一度落ち次の試験予約を直ぐにとっても2〜3週間後。試験会場では顔馴染みが増え「何回目?」との会話が所々で聞かれた。そんな中オヤヂィは9回目に合格、晴れて限定解除の仲間入りを果たす。

この間、半年はかかっただろうか、故に大型を取りたくても途中断念というライダーは沢山いた事と思う。

そんな人が教習所で大型免許取得可能となれば、それは是非にと思いを馳せるのは当然。加え、大人になり比較的余裕も出来れば行動のみである。熟年・リターンライダーが増えているのは納得である。

しかし、ここで大きく昔と違うのは自分の体力とバイクの性能である。

気持ち的には十分問題ないと思っていようが、あくまでも気持ちだけで確実に体力や判断力は低下している。バイクはアクセルを回せば漫画ではないがバイクのみで自分はその場に取り残されてしまうなんて起こりそうなくらい高性能でハイパワー。

オヤヂィも知人にライダー復帰を勧められる。

が、即答無理。

他人様は知らないが、まず流れについていけない。標識が目に入らない。加え、卵を温める親鳥のようにポッコリとしたお腹をガソリンタンクに乗せた光景では、サッソーと走る姿には見えまい(笑)。冗談ではなく、自分は安全な運転が出来るかどうか最大に疑問なのである。

教習所取得により中高年の大型免許は増えているようだが、それに比例して事故も増えている。リターンライダーも熟年ライダーも無理は最大に禁物。これから寒さは増し、より体は固くなる。

ロマンを求め挑戦、復活ライダーの皆さんには過信することなくライダーライフを十分楽しんで欲しいものである。