今年もお盆の季節。
残念ながら今年のお墓参りは叶わない。
原発による立ち入り禁止区域。
それでも僅かな夏季休暇を利用して、連れ合いの方だけはお線香をあげてきた。
多くの墓石に歴史を感じる。が、義父・母以外、誰の墓石なのか連れ合いだけでなく
その兄弟は全く知らない。
相当の年数のものばかりで石だけのものも存在する。
全員のご先祖様にお線香を手向ける事が出来たのか、毎度不安になのるだが
この家の子孫が知らぬものを私が知る由もない。出来る限り手向けては来たのだが
これは親の責任である。子供達にしっかり伝えなかったせいである。
亡き義父母に文句を言うつもりはないのだが、子孫に伝えなくえはならないものを
伝える事こそがその歴史をつなぐ事だと思う。
我が実家のお墓も歴史はある。しかし誰が眠っているのかは兄弟全員が知る。
私もこの原発で親の責任を果たせないでいる。
この原発で子供達同伴のお墓参りは当分いや今後叶うのだろうか。
残念であると共に、まこと悔しさがこみあげる。