オヤヂィの独言

限りある時間の中でゆっくりと・・・

36年ぶりに蒲田へ

オヤヂィ初めての上京地は大田区蒲田。
その蒲田へ所要で出かける事になり、実に36年ぶりに足を踏み入れる事となった。

第一の感想。
「やっぱ蒲田だ。」
街並みは色々と変わっている。けれど密集地というか街の雰囲気は36年前と変わっていないような気がした。
表現が難しいが、下町と言った感じではない。昔感じていた都会の田舎?といった表現が一番解り易いだろうか。

以前住んでいた場所へも足を運んでみた。その場所への道々は思っていた程の道幅が無く、こんなにも狭い道だったのかと当時を振り返る。が、36年の月日はさすがに長い。

よく通った角のパン屋さんがあった。だが、テントは破れ骨組みだけしか残っていない。もう誰も住んでいないのだろうか。家屋は駆逐の様子。シャッターに書かれた「bakery」の文字が悲しく見えた。

そして住んでいた家はもう無い。もうすっかり立派なマンションに変貌。当たり前だ。
その辺りを歩いてみると、おぉ~~~蕎麦屋さんがある。店構えは違うが、この蕎麦屋さんの定食もよく食べた記憶がある。そして一番驚いたのは銭湯がまだあった事だ。しかも営業しているようである。この銭湯の壁にはまだ富士山が描かれているのだろうか。当時の銭湯代が幾らだったのかよく覚えていないのだが確か70円位だったと思う。店構えが当時のままであった事には感激であった。

哀愁に浸りながらの散策ではあったがオヤヂィの青春がまぎれもなくここに存在した。
この先、この地へ足を運ぶ事はそうないだろうと思う。そして、この36年の月日は長かったが、足早であった事を改めて思い知る日となった。