オヤヂィの独言

限りある時間の中でゆっくりと・・・

転機

人生には何度か転機が訪れる。
それを気づかず過ぎ去る事もしばしあるかと思う。
また、転機の存在を知りながらもそのまま過ごす事もまたしかり。

その転機、必ず好転とは限らない。
しばし冒険要素が強い転機は波乱に満ちている。

オヤヂィ、一昨年設備投資を行い新しい機械を導入した。
100年に一度との戯れに踊らされたわけでは無いが、不況である事は変わらないため
脱却を図り導入に踏み切ったのだが、間もなく震災に見舞われてしまった。
飛び立とうとした飛行機は滑走路をただ走るだけとなってしまった。

戦略の失敗か。運に見放されたか・・・と一時は思う、が、そんな事を思ったところで
物事は進まない。
何事にもポジティブな考えは必要である。自分のとった行動を否定したのではこの先は無い。
結果的に今思えば導入が震災目前で正解だったのかもしれない。

そしてまた転機が訪れた。
オヤヂィ、この場所に事務所を開いて丸16年。
初めちゃぶ台のようなテーブル一しかなかったこの部屋が今はもう物で溢れている。
ま、3分の一位はゴミかもしれないのだが(笑)

ひょんな事から引っ越し話が持ち上がった。
その場所は今よりかなり広い、しかも家賃も安い。

これは動くしかあるまい。
だがその場所は現在の地域よりかなり田舎である。
なんだか都落ちの感があるのだが、この際の感傷はグッと飲み込む事にした。

そして移転を決断。

この転機が天気となるよう精進せねば。