オヤヂィの独言

限りある時間の中でゆっくりと・・・

感想は「沈んでしまった太陽」

沈まぬ太陽」を観て来た。
主演渡辺謙氏のラジオ出演を聴いてぜひ観てみたいと思っていた映画である。

御巣鷹に消えた日航機、フィクションとはいえ、この事故がこの映画に大きな関わりを
持っている事は言うまでもない。

だがこの事故に関しての批評をする気はない。亡くなられた方520名の方ご家族、周りの方に
あらためてお悔やみする次第である。そして忘れてはならない事故である。


さて映画の感想である。

役者は皆一流、映画は3流と言ったところか。
皆迫真の演技である。 

だが最後に何も残らない。
最初の悲しい事実が続くのかと思えば、そうでもない。
主人公の悲惨な人生が続くのか、家庭愛が続くのか?企業と政界の癒着が続くのか・・・
論点が分散されたまま終了してしまった。感である。
飛び飛びのシーンは事故を知っているものは理解できるだろうが、知らない世代には
事実が事実として伝わらないかもしれない。残念である。

個々のシーンにはいろいろと感想はあるが、映画総評としてはやはり角川映画
映画でなくてもTVの2時間ドラマ2回分で事が足りたのかもしれない。
(ちょっと辛口すぎるか)

役者の演技だけが際立った映画であった。