震災から丸二年。
福島を除く震災に遭った県の復興は亀よりも遅く進んでいるに違いない。
昨年のこの時期にも吐いたが、あれから2年の括りは、原発周辺地域の
人にとってあてはまらず、到底節目にはあたらない。
原発震災は終わっておらず、いつ帰れるか(個人的には帰って欲しくない)は、
政府の目論見により非人道的に進められているようだが、今もって進行中と言
わざる負えない。
なのに、ここぞとばかりTVはやりたい放題。
仕舞いには政府の愚策を英雄視する番組まで出る始末。
呆れて物も言えない。
無論、観ない。
観ずに苦言を呈するにはいささか乱暴な気もするが、明らかにドラマ化した
作り物に真実はなく興味もない。
せめて防護服に身をまとい、原発周辺の線量を調べるとか、果たしてそんなところに
居住が可能なのか、地下水は安全なのか、など家を追われている人々の想いを放送
すると言うのなら正座して是非拝見したい。
だが全く残念な事にそんな番組を放送しているところは一つもなく、
自分達は全く安全なところから、さも解ったように現状を訴えようと
お涙頂戴の番組を放送するが、薄っぺらな作り手の思惑が見え見えで
不快極まりない。
加えて言わせて頂くなら、あの時期は全ての人にドラマがあった。
それを良いとこどりのつなぎ合わせでは、政策意図の軽薄さが
浮彫である。
震災に遭われた方々の声を取ろうとして「節目の時にしか来ない者に
話す事はない」と断られた局もあったようだが、この言葉に賑やかしに来た
マスコミへの批判が集約されている。
断っておくが全くの全てがそうだとは言わない。
真実を報道しているところも現実にある。
しかしながら、残念な事に大手と言われる局や社に真実は見えてこない。
来年も、再来年も、そしてその翌年も続くのだろうか、悲しみの追悼の日を
お祭りにしてるマスコミ達のバカ騒ぎ・・・。