オヤヂィの独言

限りある時間の中でゆっくりと・・・

金木犀のかほり・・・

今年も金木犀の香り漂う季節となった。猛暑に見舞われていたのはつい先日の
事なのに。
だが今年の香りは例年とは違う。

一昨日福島で緊急時避難準備区域が解除されたようだが、けして喜ばしい事ではない。放射能汚染が無くなったわけでもなく、何も変わっていない。

除染、除染と騒いではいるが、冷静に考えてほしい。平らな地なら確かに削ればそこの部分は除染となるかもしれない。だが、その削った土は何所へ行く?
また、あの近隣の土地は平地ばかりではない。野山ばかりである。水で洗い流す?流した水は何所へ行く?田畑はどうする?山は?草木は?地下水は?

限られた場所、ピンポイントの除染は可能だろうが、地域全体の除染なんて不可能だ。それを除染という言葉の独り歩きで、さも安全地であるかのような錯覚は真に危険だ。

公務員の住宅建設地に是非提供しようではないか、と皮肉りたくもなる。

残念ではあるが第一原発の80キロ圏内の完全封鎖が、未来を考えるなら一番安全策ではなかろうか。子供達が一番心配だ。

6万人規模の原発反対デモがあったにも関わらずそれを報道しない大人達はいったい何処を見ているのだろう。



オヤヂィの故郷の解除、見通しは全くたっていない。