このところ落ち着いている。
災害以外のこれと言った心の想いもなく、ただ時の流れだけを感じる日々。
しかし田舎育ちのせいか季節に匂いを感じる事は今もって変わっていない。
秋の匂いは金木犀ばかりではない。何と云うか言葉で表現が難しいのだが育った環境
であろう。
もう少しすると冬の匂いの季節。今月の末にはオヤヂィの住んでいた田舎でも雪虫が
飛んでくる。そうすると、じき雪が降る。
今年もその季節。
だが、もうその故郷を直に肌で感じる事は出来ない。
隣町の母の実家では11月の初旬に神社のお祭りがある。
キーンと張りつめた空気の中で花火があがる。
ドーン~~~。
冷たい空気のせいか直接肌に振動が伝わってくる。
都会で打ち上げられる花火とは全く違う。
それもまた、体感出来ないのだろうなぁ。