オヤヂィの独言

限りある時間の中でゆっくりと・・・

花火に隠された思い出・・・Ⅱ

請求書の金額は5桁に届こうという額に当時の給料半分以上飛んでいってしまった。

その後、電話は控えるようになり、そのまま自然消滅かと思われたが、彼女の地域への出

張が偶然決まった。当然連絡をとり、僅かの時間だが語らう事が出来た。

それなりの楽しい時間を共有出来たのだが、楽しい時間はあまりにも短い。

お互いに遠距離は無理との思いがあったのだと思う。電話連絡も回数が減り、手紙でのや

り取りも少なく、関係は消滅してしまった。

併せて同時期にその地への転勤話もあったのだが、これもまた消滅してしまった。


当時、今のように携帯やメールがあればひょっとすればひょっとしたかも知れない。

いや一緒になっていた可能性は高い。


花火に隠された思い出は、大輪を描いた後、消えたのである。


が、思い出話は得てして美化してしまう。


現実を見るとやはりヌシと一緒になる運命であったのだろう。(笑)

因みにヌシとの初めてのデートも花火大会である。(苦笑)