請求書の金額は5桁に届こうという額に当時の給料半分以上飛んでいってしまった。
その後、電話は控えるようになり、そのまま自然消滅かと思われたが、彼女の地域への出
張が偶然決まった。当然連絡をとり、僅かの時間だが語らう事が出来た。
それなりの楽しい時間を共有出来たのだが、楽しい時間はあまりにも短い。
お互いに遠距離は無理との思いがあったのだと思う。電話連絡も回数が減り、手紙でのや
り取りも少なく、関係は消滅してしまった。
併せて同時期にその地への転勤話もあったのだが、これもまた消滅してしまった。
当時、今のように携帯やメールがあればひょっとすればひょっとしたかも知れない。
いや一緒になっていた可能性は高い。
花火に隠された思い出は、大輪を描いた後、消えたのである。
が、思い出話は得てして美化してしまう。
現実を見るとやはりヌシと一緒になる運命であったのだろう。(笑)
因みにヌシとの初めてのデートも花火大会である。(苦笑)